NPR – Weekend All Things Considered: National Story Project with Paul Auster

カリフォルニア州サンディエゴに住む女性より 私は生後八ヶ月で孤児院から引き取られて養子になりました。それから一年と経たないうちに、養父が突然亡くなりました。未亡人となった養母は、やはり養子だったほか三人の子供とともに私を育ててくれました。養子になった人間は、実の親に好奇心を抱くものです。二十代後半になって、すでに結婚もしていた私は、探してみることにしました。 私はアイオワで育てられたのですが、果たせるかな、二年探した末に、実の母親がアイオワ州デモインにいることがわかりました。会いにいって、二人で食事に出かけました。実の父親は誰なのかと訊いてみると、名前を教えてくれまた。 どこに住んでいるのかと聞くと、「サンディエゴ」という答えが返ってきました。サンディエゴは私が五年前から住んでいる街です。知りあいは一人もいませんでした。とにかくサンディエゴで暮らしたいという気持ちがあるだけでした。 あれこれ調べた結果、私の勤め先があるビルは、父の勤め先の隣にあることが判明しました。私たちはよく同じレストランで昼ご飯を食べていたのです。父の生活をかき乱す気は毛頭なかったので、父のいまの奥さんに私の存在を知らせたりはしませんでした。もっとも父は、昔からちょっとした遊び人だったらしく、いつも内緒のガールフレンドがいたようです。最後のガールフレンドも十五年以上「一緒」だった人で、その人が私にとってもずっと、父に関する情報源となってくれました。 五年前、アイオワにいる実の母が癌で死にかけていました。それと同時に、父の恋人から電話があって、父が心臓の合併症で亡くなったと知らされました。私はアイオワの母の入院先に電話して、父の死を伝えました。母はその晩に亡くなりました。二人の葬儀が、来る土曜のまったく同じ時間に行われることを私は知らされました—–父の葬儀はカリフォルニアで午前十一時から、母の葬儀はアイオワで午後一時から。 NPR – Weekend All Things Considered: National Story Project with Paul Auster http://www.npr.org/programs/watc/features/1999/991002.storyproject.html WordPress for BlackBerry からの投稿 Advertisements

The Uplift Mofo Party Plan

9才から二十歳くらいのときに、実家で猫を飼っていた。死んだときは、本当に悲しかった。 ある日、僕が縁側で納豆掛けご飯を食べていると、猫はひょいと隣家との柵から顔をのぞかせ、こちらを見た。3秒くらい見つめ合っていたように思う。そして猫はそのまま優雅な足取りで僕のほうまで来て、膝の上に乗ってごろんごろんとじゃれた。試しに、僕が食べていた納豆掛けご飯をあげたら、こういうの前から食べているよという風に普通に食べた。もしかしたら彼は長旅を経て、我が家にやってきたのかもしれない。彼にはなんだか安堵感みたいなものが漂っていた。 彼の名前は“なっとう”にしようかと思ったが、なんだか猫の名前としてはしっくりこないなと思い、同じく食べ物ということで“トロ”にした。 そのようにしてトロは家族になった。 WordPress for BlackBerry からの投稿